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農園案内

2007年に経営開始:それまで愛知県の農業生産法人で農業をしていた私は、実家のある神奈川県で就農したいと、数年前からどこかトマト栽培に適した地域がないか、農地が借りられるところがないか、県内をくまなく探し回りました。
その中で、山梨県境に近く標高の高い青根という地域に出会い、山に囲まれたその環境の素晴らしさがとても気に入りました。津久井町の役場の方や農業委員さんのお世話で紹介していただいて、地主さんのご厚意で農地を借りることができ、2007年春に就農しました。
青根というところ:私が青根を選んだ最大の理由は、おいしいトマトがつくりたかったからです。夏は涼しく、冬は時にマイナス10℃を下回るほど寒くなります。気温が低ければ作物はゆっくり育ち、その分おいしくなります。青根は神奈川県内で農業ができる土地としては最も標高が高く、気候的な条件だけで言えば最もおいしいものができる土地であるといえると思います。
トマトはもともと雨に弱く、雨を除けるためにハウスの中での栽培になります。夏の暑い時期にハウスでトマトを栽培するには気候が涼しくないとできません。また、夜の気温が下がることがトマトの樹の負担を軽くし、その分果実の味が上がります。夏でもクーラーが要らない、という青根の人の話を聞いて、それならばと就農を決めました。
季節ごとに3か所の地域で栽培
現在は津久井地区の中の標高450m・300m・150mの3つの地域に畑があり
季節によって場所を変えて栽培しています。
栽培面積はハウスが21a、露地が約1.5haです。
・青根:春~夏~秋:標高が最も高く涼しい青根でトマト
・青野原:秋~冬~春:中間地点の青野原でニンジン・コマツナ・ホウレン草・
     ナバナ・カボチャ・ズッキーニ・ネギ・里芋など。
・根小屋:秋~冬:標高が低く暖かい根小屋でほうれん草、コマツナ
 
園主プロフィール:吉見 敦司
1970年横浜に生まれる。11歳から大学卒業まで横須賀で過ごす。卒業後’95年に農業を学ぶため愛知県設楽町の設楽農学校のスタッフとして働き始める。‘99年より農業生産法人(有)したらグリーンファームに参加し、本格的に農業を始め、主にトマトの栽培に8年間携わった。将来は実家のある神奈川県内で独立して農業を始めたいという思いがあり、数年前から就農地を探すなどの準備を始め、2007年1月に津久井町青根に就農した。家族は妻、子3人。
農業を始めたきっかけ:どういうきっかけで農業を始めることになったのですか?とよく聞かれるのですが、横浜に生まれ、横須賀の住宅地で育った私は、ずっと農業とは全く縁のない生活でした。でもなぜか、子どもの頃、農業やりたいという思いを持ったことをかすかに記憶しています。なんとなく憧れがあったのだと思います。
 
それが具体化したのは、横浜市立大学で山岳部と探検部に所属し、登山ばかりやっていた頃です。 山と登山の魅力にとりつかれて自然と触れるうちに、将来はできるだけ自然の近くで仕事がしたい、暮らしたい、という思いが膨らんでいきました。
 在学中に2度挑んで失敗していた中国とキルギス国境の天山山脈 トムール峰にどうしても登りたくて、就職せずに卒業して3度目の挑戦をしました。3ヶ月の遠征も天気に恵まれず失敗、そのまま中国・パキスタン・イランと旅行して帰国しました。
身の振り方を決めていなかった私は、以前から思いのあった農業をとにかくどこかで体験的にやってみようと決め、働けるところを探し回り、そこで出会ったのが愛知の設楽農学校でした。以来、農業の魅力にはまりこんで20年以上です。
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